約 550,067 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1229.html
鋼の心 ~Eisen Herz~ 登場人物+登場神姫の紹介 ◆典雅関係者 島田 祐一(しまだゆういち) 高校生。 神姫暦5年のベテランオーナー。 学校では目立つところの無い平凡な生徒だが、実はガンマニアの刃物マニアで戦闘機マニア。 さらに極めて重度のゲーム中毒(ジャンキー)。 …実は結構ダメ人間かもしれない。 アイゼンのオーナー。 過去に海難事故に遭い、感情を喪失するCSCと言う症状が発症した事がある。 症状自体は完全に回復したものの、いまだに水はトラウマで、基本的に泳げない。 アイゼン タイプ・ストラーフ。 この物語の舞台となる神姫センターにおいて最強クラスの戦積をもつ神姫。 特定の装備や戦術にこだわりは無く、状況に応じた武装と戦術を使いこなす柔軟さを持つ。 それは、実は能力的には大した事の無い彼女が“強くなる”為に選んだ道である。 口数は余り多くなく、無表情で淡々と物事をこなすタイプ。 一度負けた相手には(装備が同じ限り)二度と負けないという変な実績がある。 今のところ例外はマヤアだけ・・・。 伊籐 美空(いとうみそら) 高校生。 勝気で気まぐれ、我侭にして傍若無人。 たぶんツンデレ。 おウチがアットホームなヤクザ屋さん。 一応、対外的には社長令嬢。 フェータのオーナー。 実はクォーターだったりする。 フェータ 刀使いのアーンヴァル。 他の武装を一切持たず、有り余った推力によるすれ違いざまの居あい抜きを武器とする。 本来非力なアーンヴァルが何でこんな戦法なのかは本編を参照のこと。 おしとやかで控えめな性格だが負けず嫌いな一面もある。 リーナ ベルウッド(lina BellWood) 11歳。 金髪ゴスロリのお姫様ルック。 資産家の一人娘。 美空の従姉妹でクォーター。 レライナのオーナー。 日本にはとある目的を持って来日している。 レライナ タイプ・サイフォス。 瞬間移動じみたダッシュを武器にする神速の騎士。 しかし、ダッシュの使用にはバッテリーを大量に消耗するため、戦闘持続時間が短いと言う欠点がある。 リーナの教師として振舞うために、傍若無人な性格を演じているとか? 島田 雅(しまだみやび) 正体不明な祐一の姉。 最近になって神姫を購入。 その魅力に骨抜きにされ、どっぷりハマった挙句、“典雅”という有限会社まで立ち上げてしまった趣味人。 この人が何をやっても驚いてはいけない(笑)。 セタのオーナー。 セタ 砲撃戦を得意とするハウリンタイプの神姫。 特製のセンサーとぷちマスィーンズによる着弾観測を行い、二門の吠莱壱式による曲射砲撃とスナイパーライフルによる狙撃を使い分ける。 実はボクっ娘。そして無駄に元気。 名前の由来はアイヌ語で『犬』の意味。 斉藤 浅葱(さいとうあさぎ) お嬢様ぶる小市民。 雅の幼馴染で悪友。 音速の拳を持つ高校教師。 祐一の担任。 雅、村上の三人でトリオを組んで高校時代は暴れまわった。 実は近隣最強クラスの神姫マヤアのオーナー。 マヤア タイプ・マオチャオ。 11人斬り。化け猫マヤア。などの二つ名で知られる強力な神姫。 ツガルのレインディアバスターを武器に、変幻自在の戦法を取る。 戦闘時は頭を使うが、平時はおバカ。 名前の由来は琉球語で『猫』の意味。 村上 衛(むらかみまもる) 変態。 雅、浅黄の高校からの友人で神姫フェチのメイドフェチ。 勝てないからと称し神姫を購入し続けること40人。 更にマスターでこそ無いが、マヤア、セタもセットアップや武装の提供は彼が手掛けている。 高性能だがピーキーで扱いづらい改造パーツを作るのが趣味。 馬鹿と天才は紙一重の完全に馬鹿サイド。 過去にカトレアと言う名のアーンヴァルを所有していた。 デルタ(デルタ1) フォートブラッグがベースの改造神姫(外見は完全にフォートブラッグ)。 内部を改造されている結果、通常の神姫よりも遥かに高い演算能力を与えられている。 しかし、そこに容量をとられ、実際の戦闘力は決して高くない。 違法改造とも取れる凶悪なシステム=デルタシステムを有し、実質三倍の戦力を有している。 簡単に言えば、ひとつの自我が三つの身体を有しているようなもの。 どれもデルタ自身であるため連携は完璧で、単機の性能の低さは克服していると言える。 公式戦用の隠し技があり、そちら方がある意味凶悪だとか・・・。 村上シスターズ(むらかみしすたーず) 村上衛の40人の神姫たち(デルタ1含む)。 長女はアーンヴァルである。 実はさらに上にもう一人、姉に当たる神姫が…。 基本的に村上家から離れることは無い。 野生化したのが約一名居るとか居ないとか。 ほぼ全員がメイド服着用。さらに30番台からはボクっ子。 村上の趣味が全開である。 ちなみに姉妹ではないが、マヤアは41番目、セタは42番目に相当する。 ◆土方京子と花の四姉妹 土方京子(ひじかたみやこ) 眼帯の女性。 全ての神姫を破壊する目的で行動しているらしい。 黒いコートがトレードマーク。 夏でも黒いコート。 暑いけど我慢しているらしい。 バイク乗り。 結構ドジ。 初期の神姫開発者の一人であり、特にレーザーとスラスター系の技術に優れる。 現在は最愛の妹の願いを叶えるべく、自分を殺して行動中。 カトレア ジルダリア(プロトタイプ)型の神姫。 装備はジュビジーの装備一式にレーザーソード。 四姉妹の長女で、とある神姫と同じ名前である。 かつては、村上衛の最初の神姫であった。 アルストロメリア ツガル型の神姫。 装備はアーンヴァルを中心にしたフルカスタム。 四姉妹の次女で、言語中枢に破損があるためカタカナとひらがなの発音が変。 ストレリチア エウクランテ型の神姫。 装備はエウクランテのものをカスタムした装備。 四姉妹の三女で、舌っ足らずな幼い喋り方をする。 ブーゲンビリア フォートブラッグ型の神姫。 装備もフォートブラッグが中心だが主兵装は別。 四姉妹の末娘で漢字でのみ喋りたがる。 土方真紀(ひじかたまき) 眼帯の女性、土方京子の妹。 CSCの製作者。 京子に全ての新規の破壊を依頼したらしい。 ちなみに、MMSの素体デザイナーである浅井真紀さまが名前の由来。 そして、同時に真紀=しんき=神姫という言葉遊びも入っている。 幽霊(???) 一番最初の神姫。 黒い衣装と二刀を扱う高速戦闘型神姫。 現在は幽霊として天海の神姫センターに出没している。 現行の神姫としては間違い無く最強の部類。 ◆その他のオーナーと神姫 永倉 辰由(ながくらたつよし) 通称パイソンの辰。 アットホームヤクザこと、伊藤組(美空の家)組長、伊藤観柳斎の懐刀。 堅気の衆には礼儀正しい紳士的な極道。 モンティ・パイソンの大ファン。 プリンちゃんのオーナー。 プリンちゃん シュメッターリング型の神姫。 実戦経験がないので弱い。 戦闘よりもむしろ日常生活のパートナーである。 ちなみに“~ちゃん”までが名前。 過去に違法改造神姫、M6号として坂本を主としていた神姫の成れの果て。 藤堂 晴香(とうどうはるか) 武装劇団を名乗る“人形劇部”の部長。 美空と同じ女子高だが、面識は無かった。 舞薙(マイナ)と歌憐(カレン)という二体の神姫を所有している。 舞薙(マイナ) 怪しい言葉遣いの紅緒タイプ。 稼動時間が長く、かなりの経験を有する神姫。 戦闘経験も豊富で、劇団の殺陣(たて)担当。 どんな物語にも戦闘シーンを入れようとする困ったちゃん。 普通、浦島太郎やシンデレラにチャンバラシーンはありません。 彼女の言葉はフィーリングで書いているので、正確さは求めないでください…。 歌憐(カレン) 舞薙(マイナ)を姉さまと呼ぶイーアネイラタイプ。 強いお姉ちゃんに負けないように頑張る努力家さん。 ちなみに本編には登場しないが晴香の所有する神姫は2人だけで、残りの10名は他の部員の神姫。 作中はきっと修理とかで大慌てしてたはず。 松原 美樹(まつばらみき) 本編未登場。 神姫センターで働くオペレーターのお姉さん。 美人で愛嬌もあり、おまけに巨乳なため、祐一のお気に入りの人らしい。 タカさんを始めとするグラップラップシスターズのマスターでもある。 実は天海神姫センターの店長さん(!!)。 高嶺(タカネ) 本編未登場。 タカさん、おタカさんの愛称で呼ばれるグラップラップ。 別名『武装建機』のタカさん。 部下として11人のグラップラップを従え、バトルフィールドの補修整備を行っている。 フィールドを壊されると怒るが、本人もまた破壊魔である。 グラップラップシスターズ(ぐらっぷらっぷしすたーず) 松原美樹とおタカさんに忠誠を誓う11人のグラップラップたち。 それぞれに名前はあるが、「~号」と、コードネームで呼び合うのが好き。 ちなみにおタカさんは「リーダー」、美樹は「店長」と呼ぶ。 山南 三郎(やまなみさぶろう) 実に極道の子分ちっくな名前を持つ青年。 伊藤組の中堅若集。 実は密かに神姫ユーザーでヴァッフェシリーズの神姫を二体所有する。 最近、正体不明のライバルが出来たらしい。 ???(???) ビューティー仮面。 謎。 ビューティーマスク1号、2号のマスターらしい。 ビューティー仮面さまと呼ばれている。 ???(???) ビューティーマスク1号。 謎。 美しき力の戦士。 ???(???) ビューティーマスク2号。 謎。 美しき技の戦士。 ◆神姫オーナーではない登場人物。 稲造(いなぞう) 伊藤組の食客にして用心棒。 主に伊藤組の敷地内に侵入した不埒者の迎撃を自らに任じている。 幸いにして伊藤組に不法侵入するような輩は今のところ居ない。 居たらとても酷い目にあうことだろう。 ストイックな硬派で武人気質の頑固者。でも情にもろい。 藤堂 奈津子(とうどうなつこ) 晴香の母親にして旅館『季州館』の女将さん。 ショートカットの怜悧な美人さん。 娘を騙す(嘘を教える)のが趣味。 昔は南の島で怪しい研究をしていたかもしれない。 エドワード ベルウッド(Edward BellWood) リーナの父親。 名前の通り、祖先を辿って行くと王族にたどり着く由緒正しい家系。 もちろん現在の英国王室にコネクションがある訳ではない。 根っからのお人よしで世間知らずのボンボン。 リーナの一件を期に会社を立ち上げるがそれがリーナを悲しませることになるとは思っていなかった…。 現在は、規模を縮小した会社の経営者として適度に忙しい日々を送っているとか。 最近の悩みの種は、リーナが一緒にお風呂に入ってくれなくなった事。 芹沢 九十九(せりざわつくも) 神姫の初期開発に携わった科学者。 某大学で教鞭を取っていた事もある。 眼帯さんに追われる身となり逃走するが、現在はとある都市にて隠居中。 派手なアロハシャツを颯爽と着こなし、ビールとヒレカツが大好物だと公言して回る元気なおじいちゃん。 たぶん100までは余裕で生きる。 原田 大介(はらだだいすけ) 捜査四課、暴力団対応の刑事で荒事のプロ。 でも極道の辰由と職業理念を超えた友情で結ばれている。 ダメじゃん!? それって癒着!? でも気にしてない不良刑事。 近藤勇斗(こんどうゆうと) 天海中央病院に勤務する医者。 実は変態。 本当は産婦人科に勤務したかった。 ダメなら小児科。 それでもダメなので精神科に居るとか、なんとか。 結構ダメ人間。 いつか患者を10万馬力のサイボーグに改造したいという、危険な夢を持つ。 もちろんミサイルは内蔵する。 トコロで、村上、芹沢(九十九)、近藤、伊藤(観柳斎)、ビューティー仮面、〇〇〇○〇〇〇〇〇(←未登場)、〇〇〇和尚(←未登場)を合わせて天海変態七神将と呼ぶ。 芹沢香苗(せりざわかなえ) 天海中央病院に勤務するナース。 この作品はフィクションなので看護婦である。 看護師など存在しねぇ!! 近藤の暴挙に応戦し、日々患者をセクハラから守る正義のナース。 芹沢九十九の孫。 元スケバン。 松原 臣士(まつばらおみし) 誰だこれ? いまさら美空にアーンヴァルを売った、おもちゃ屋の店主とか言っても分からない。 現在は、あのおもちゃ屋は店を畳んでおり、彼は気楽な隠居暮らしに突入している。 娘の就職先である神姫センターに入り浸り、とある紅緒型(マイナの事)と囲碁など打って遊んでいるとか…。 ◆敵キャラ。 坂本 竜弥(さかもとたつや) 違法改造された武装神姫による闇バトルを開催していた青年。 闇に咲く花の一件にて辰由の手で警察に引き渡されたが、法的な罪自体はさして重いものでもないため、現在(本編開始時)はすでに出所しており自由の身である。 もちろん反省するような性格ではないので、今もどこかで復讐の機会を伺っている筈。 この作品唯一の悪人。 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/428.html
前へ 先頭ページへ 次へ エルゴ飛行隊(ERGO Spuadron)メンバー表 上から二体ずつでエレメント(二機編隊)、四体ずつでフライト(四機編隊)を組む。大会参加神姫のほとんどが飛行性能の高いアーンヴァルもしくはツガルであったため、本飛行隊も全二十体のうちアーンヴァルが八体、ツガルが四体も在籍している。 ヘッドフライト アイズ隊 飛行隊長(ヘッドフライト隊長) 忍者型MMSフブキ「シヅ」 (コールサイン)アイズ1/(TACネーム)マーベリック(トップガン) ファーストリーグ72位のトップランカー神姫。ファーストトップ100において片手で数えるほどしかいない公式装備主義(ノーマリズマー)神姫の一体で、彼女はその中でも最も上位に位置する。今回は飛行装備としては非常に軽装だが、それが彼女の実力を端的に表しているといえる。 ヘッドフライトは飛行隊の総指揮のほか、要所でのピンチヒッターをエレメント単位で、時には一体ずつで行う、遊撃部隊よりも自由な戦闘部隊となっている。 飛行隊員 犬型MMSハウリン「シエン」 アイズ2/サイクロプス(一つ目巨人) 非公式バトルより参加した神姫。飛行装備の見当たらない軽装とそれに似合わぬTACネームであるが、その理由は試合開始後に明らかになる。 マウス隊 飛行隊員 天使型MMSアーンヴァル「マイティ」 マウス1/シュリーク(金切り声) ブリーフィングルームで変な叫び声を上げたおかげでチームのみんなに存在が知れわたり、不名誉なTACネームをつけられてしまった。セカンドリーグで徐々に頭角を現しつつある公式装備主義神姫。無駄を可能な限り排した機動戦闘装備で今回のイベントに臨む。 飛行隊員 猫型MMSマオチャオ「ねここ」 マウス2/レイドル(杓子) ねここの飼い方より特別出演。 巨大なフライングウェポンプラットフォーム「シューティングスター」を駆る神姫。大推力と高火力を駆使した強襲戦法を得意とする。 猫も杓子も・・・・・・という言い回しから名づけられた適当なTACネームだが、そもそもTACネームとはそういったところからつけられることが多いため、一番らしいといえばらしい。 アームズフライト ショルダー隊 飛行隊副長(アームズフライト隊長) 天使型MMSアーンヴァル「スノーボウ」 ショルダー1/サレンフェイス(仏頂面) カスタムメイドの飛行装備を身にまとった神姫。セカンドリーグでも強豪に属する。 無口で感情を表情に出さないのでオーナーによってねこみみ・ねこしっぽ(白)が付けられている。 アームズフライトは実力のある神姫で占められ、主制空戦を担う。ヘッドフライトも普段はこちらに参加する。 飛行隊員 サンタ型MMSツガル「千乃(せんの)」 ショルダー2/エラスティカ(Elasticity=屈託の無さ) スノーボウに憧れている、白き翼で羽ばたく神姫。 フィンガー隊 飛行隊員 天使型MMSアーンヴァル「エーコ」 フィンガー1/アーチャー(弓手) 弱気で泣き虫なアーンヴァル。敵に肉薄するのが怖いため射程の長い射撃装備に身を包み、遠距離からの狙撃性能は非常に強力。本人はアームズフライトよりも後方支援のチェストフライトの方が似合っていると思っている。 飛行隊員 騎士型MMSサイフォス「マリオン」 フィンガー2/カバエロ(スペイン語で騎士) どこまでも堅実な武装に身を固めた騎士。適度な装甲と適度な機動力、そして適度な量の補助アイテムを引っさげる。 ※それぞれのTACネームの頭文字を並べ替えると・・・・・・。 チェストフライト ハート隊 飛行隊副長(チェストフライト隊長) 兎型MMSヴァッフェバニー「バーニング・ブラック・バニー」 ハート1/B3(ビーキューブ) 『不良品』?より特別出演。 対艦巨砲主義のオーナーらしくゾイドのグラインドキャノンを主砲として背中に担ぎ、ありったけの機銃、砲、ミサイルで武装した空飛ぶバルカン半島。もはや神姫の面影は無く小型空中戦艦にしか見えない。実際に前線基地として機能し、飛行隊の火力の中心となる。ただの火力バカのような印象を受けるが、オーナーの軍事知識やサバイバルゲーム経験によって意外に指揮能力が高い。 チェストフライトは直接火力支援をはじめとした後方からのサポートを担当する。 飛行隊員 サンタ型MMSツガル「パーシモンケープ」 ハート2/バーミリオン(朱色) 尊大な態度のツガル。ノーマルよりも全身を朱色に染めている。火力よりは一発の威力が高いスマートな武装を選び、カスタム装備の収束粒子砲「パワーランチャー」と大型ミサイル「ハルバード」で身を固める。能力としては凡庸で、セカンドの真ん中あたりをうろうろしている。 ラング隊 飛行隊員 天使型MMSアーンヴァル「リッテ」 ラング1/ボマー(爆発物管理者) 爆発物を中心に武装するアーンヴァル。単なるミサイルにとどまらず、投下爆弾、浮遊機雷、チャフ弾、スモーク弾、鳥もち弾など、多彩な爆発物を用いる。チェストフライトの中でもっとも前に出て戦う。 飛行隊員 犬型MMSハウリン「オービル」 ラング2/ディポー(兵站) 今回の大規模空中戦をもっとも深く分析したであろう神姫。武装は自衛用のハンドガトリングと短距離ミサイルだけであるが、武装ポイントに修理システムと可能な限りのユーティリティーポーチを取り付け、仲間達の弾薬補給や修理に奔走する。 トルソーフライト ネーバル隊 飛行隊員(トルソーフライト隊長) サンタ型MMSツガル「チェシャ」 ネーバル1/CC(チェシャ猫:Chesha Cat) 自由奔放な性格のツガルタイプ。何の根拠も無いような気まぐれで移り気な行動をとるのでつかみ所が無いため、トルソーフライトは必然的に遊撃部隊として動くことになる。 飛行隊員 悪魔型MMSストラーフ「モノストーン」 ネーバル2/オッド(不揃い) あからさまに片輪の悪魔ルーシーの猿真似神姫。とはいえ実力はそれなりにあるらしく、サードリーグで着実にポイントを増やしている。今回は脚にエクステンドブースターを四機付けて飛ぶ。 ユテルス隊 飛行隊員 天使型MMSアーンヴァル「チアキ」 ユテルス1/ジェミナス(双子) 天使型MMSアーンヴァル「サキ」 ユテルス2/ジェミナス(双子) とある理由で再起不能だったアーンヴァルの頭脳を特例で二つに分割し、それぞれに小柄な特注ボディを設け双子となった神姫。チアキが姉、サキが妹であるが、特にどちらが上ということも無く、その振る舞いは双子らしく二体同心。装備まで一緒なのでパッと見どちらがどちらか分からない。TACネームも同一とし、二体一組で行動する。 ちなみにオーナーも双子の姉妹で、それぞれが一人ずつ別のコンソールルームに入っている。まるで同一のチームに入るのが前提であったかのようである。 レッグスフライト ニーズ隊 飛行隊員(レッグスフライト隊長) 天使型MMSアーンヴァル「オーリーエンダー」 ニーズ1/サーヴィランス(監視者) 背中に高性能レドームを背負ったエリント装備のアーンヴァル。 レッグスフライトは全員電子的装備の神姫が集められ、偵察、索敵、撹乱などをになう電子戦部隊として編成された。 飛行隊員 サンタ型MMSツガル「アルタ」 ニーズ2/アナリスト(分析官) 他の三体がそれぞれの任務に集中できるよう、彼女は送られてきた情報を分析整理し飛行隊やチームに通達することを専門とした。 トーズ隊 飛行隊員 侍型MMS紅緒「菜月(なつき)」 トーズ1/アインハンダー(強行偵察機) 重装鎧を着たまま大出力のブースターで敵陣を強行偵察する侍。それでも敵集団の真っ只中に突っ込むため被弾率は高く生還率も低いが、最も確実で重要な肉眼情報を自チームに伝える。こうした行動でも制空ポイントが入るので、任務に就く神姫は不足しない。 右腕のみを攻撃専門とし、左腕は装甲で覆われて胴体と一体化しているように見えることからも、このTACネームを付けられた。 飛行隊員 天使型MMSアーンヴァル「ルウン」 トーズ2/スナーカー(引っ掻き回す者) 黒髪、色白のアーンヴァル。このイベントに備えたオリジナルの電子撹乱装備を身に纏い、飛行隊の電子戦闘を一手に担う。 ※作者より:ねここちゃん、B3を除く神姫たちは全員コラボレーションのために使ってくださってかまいません。 前へ 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/415.html
テストです -- (妄想の人) 2007-01-15 14 51 57 先だってはどうも(笑)wikiの方にも進出ですかー。頑張って下さい! -- (Gの人) 2007-01-15 22 34 55 進出させて頂きました。まったり書いていきますッ。(笑) -- (妄想の人) 2007-01-16 03 20 48 "ALChemist"いいっすね!うちの明人は暇人ですから(おいアキバの外れまで幼女店長を拝見しに行かせて頂こうかと… -- (神姫の父) 2007-01-17 22 57 07 有り難うございますッ!どうぞお越し下さいませ。(笑)お礼と言ってはなんですが、タイミングとチャンスが合えば“人型神姫インターフェイス”の設定をお借りするかも? -- (妄想の人) 2007-01-17 22 58 44 うはwwwどうやら美味しく料理していただいたようで・・・多謝でありますっ!! -- (けものや) 2007-01-18 00 10 18 こちらこそ、書いていてとても楽しかったです。また何かの折に、使わせて頂きますねー。(笑)ありがとうございましたっ! -- (妄想の人) 2007-01-18 23 41 22 見事なボレーシュートでした(笑IFを使用して頂けるということで…ありがたい限りです。今後ともよろしくお願いします。 -- (神姫の父) 2007-02-06 13 30 26 使用頻度はあまり高くできませんが、実験協力という意味合いで一つッ!こちらこそ宜しくお願いします。 -- (妄想の人) 2007-02-06 17 28 37
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/443.html
“職人”として、私達にできること 冬の昼さがり、店の会計処理を一通り終えた私・晶は店のシャッターを がらごろと降ろし始めた。この作業がいつでも大変だ……私一人では。 だが、彼女がいればそれも苦にならぬ。本当に手伝いはありがたいな。 「よっこらしょ……はい、マイスター持ってくださいですのっ」 「うむ、御苦労。いつもすまぬな、私の身長が足りぬばかりに」 「もう。おとっつぁんそれは言わない約束だよぉ、ですの~♪」 「おとっつぁん言うなッ。まったく、ワンセグの見すぎだぞ?」 ロッテが滞空しながら引き降ろしたシャッターを完全に閉じ、施錠。 そしてフックに、ラミネート加工を施した張り紙をこしらえてやる。 “外出につき、本日は臨時休業いたします”。これで準備は整った。 「これでよしと……では往こうかロッテ、奴めの店にな」 「はいですの~、いいお返事がもらえるといいですけど」 「だな、奴ならばどうにかできるかもしれんのだが……」 マイスター(職人)たる私だが、専門性はさておき万能でない自覚はある。 神姫の事で言えば、主にデータ処理の方か。こちらはまだまだ修行の身。 故に、今日は先日面白そうな客を紹介してくれた“奴”の所に赴くのだ。 某町商店街に構えるその店名は……“ホビーショップ・エルゴ”という。 「こんにちわ~ですの~、ジェニーうさ大明神さま~♪」 「ロッテさん……貴女まで大明神と呼ばないで下さいよ」 「ん?やあいらっしゃい。晶ちゃ……ゲフンゲフン、晶」 「来てやったぞ日暮。過日は客を紹介してくれて感謝だ」 「はは。ウチで捌ききれない時だったから、礼はいいよ」 日暮夏彦。この店・エルゴの店長を務める……訓練されたオタ男だ。 正直、アキバの専門店にも引けを取らぬ神姫関連の品揃えは感服だ。 他がアレなので、ホビーショップという冠詞はどうかとも思うがな。 そしてロッテにじゃれつかれ困惑している胸像は、ジェニーという。 ヴァッフェバニーの頭部に、共通規格部品の台座を与えているのだ。 「しかしまあ相変わらず、突き抜けた品揃えだ。参考になるぞ」 「いつも思うけど、これで参考になるのかい晶ちゃ……っとッ」 「よろしい。いや、主要ユーザー層の趣味嗜好を知る上でな?」 即座に訂正したので、ハンマー飛び膝蹴りは勘弁してやろう。有無。 まあ今言ったが……如何せん女の思考では、一見見えぬツボがある。 故にエルゴの品揃えを調べ、日暮と語らう。重要な市場調査なのだ。 尤もそれだけでこの店に来る程、私も暇な身分ではないのが辛いな。 「とりあえず、このパーツとこれを買って……本題に入ろうか」 「毎度ー。よっこらせ……それで、今日の用件はなんだい晶?」 「2つある。まずはこの間話していた、データを失う神姫の事」 「ああ、アレね……晶の店にも来たのか?教えた通りの症状で」 日暮の目がすっと細まる……奴めはこれでなかなか“正義感”がある。 真剣味は少し疑問であったが、この目にはホンモノの意志を感じるな。 それを確認して、私は神姫──マオチャオタイプを、寝台に寝かせた。 死んでいるかの様に動かないが、機構的には全くの正常だ。だが……。 「うむ。基幹プログラムがごっそりと削り取られている様だ……くッ」 「ああ泣くな、って言っても泣かないだろうけどさ。対処は可能だよ」 「ほ、本当かッ!?……流石は日暮だ、私もまだまだ修行が足りんな」 泣きたくなるのも当然、神姫にとっては体と心を引き剥がす“拷問”だ。 無理矢理データを移管した所為で、この様になっている所までは分かる。 だが、その先……常連から預かった神姫“ミモザ”を救出する手はない。 実際に涙は見せぬが、マイスター(職人)としてどうにも歯がゆくて……。 「まあ、何にせよ救出できるなら頼みたい。これも“神姫犯罪”か?」 「多分ね……事情はマスターから聞いてるんだろ?大方裏バトル関係」 「御明察。この通り、クライアントのログも渡してもらったぞ。ほれ」 「サンクス……ん、これなら大丈夫。今晩にでも助け出してあげるよ」 神姫犯罪。彼女ら神姫がテクノロジーの産物である以上、人間の悪意には どうしても翻弄されがちだ。今回の様に他人の神姫データを簒奪したり、 小柄さを悪用して強盗をさせたり、暴力事件に使うマスターもいるとか。 有名無実の“プロテクト”も、防犯の役に全く立っていないのが現状だ。 「なぁ……私に、何か出来る事はないのかな、日暮」 「え?“神姫犯罪”に、かい?晶ちゃ……ムグムグ」 「そう。このまま黙って泣くのは、私の魂が許せん」 「マイスター……わたしも同じ思いですの、皆さん」 様々な事象が頭の中を駆けめぐり、ついつい弱音が零れる。 己の未熟さと世の不条理、そして哀れな立場にある神姫達。 どうにかしたい。偽善だろうが傲慢だろうが、それが本心。 「とオレに言っても、なぁ……なぁ、うさ大明神?」 「──────そうですね、私も返事には困ります」 「でも、どうにも我慢できない!……っとすまんな」 「落ち着いて。気持ちはオレらも良く分かるし、ね」 奴めらが何かを隠しているのは確かだが、今それを詰問はしない。 それ以上に、“私に出来る事は何なの?”という疑問が強いのだ。 彼女らは人間にとって、大事な大事なパートナーである筈なのに。 それを理解する所か、従属を強いる愚物が多いというこの現状に。 「……日暮。私に協力できる事があれば何時でも言え、必ずだ」 「今日はいつになく真剣だね、晶。まあ覚えておくよ……うん」 「日暮さん、マイスターはいつだって“全力全壊”ですのっ!」 「ロッテさん……発音だけでは微妙ですが、字が違いません?」 可愛らしい妹・ロッテを軽く撫でてやりながら、私は心中で宣言する。 “その時は職人として出来る事に取り組む”。今決めた、私の誓いだ。 疑問の答えになっていないが、まずは出来る事を一つずつという事で。 確認するまでもなく、ロッテも賛同するだろう。そういう娘だからな。 そして……日暮の“暑苦しい魂”が、こういう時は精神的支柱になる。 「いつかは私の様に、皆が神姫を共に連れ歩く日がくるといいな」 「そう、だなぁ……本当にそんな日がくるといいんだけど、ね?」 「晶さん。そろそろもう一つの用件も出してはいかがでしょうか」 いかん。うさ大明神・ジェニーの言葉で、私は調子を取り戻した。 もう一つの用件、追加武装の火器管制プログラムの相談をしよう。 繰り返すが、私もそこそこ自信は有る物のデータ処理はまだ未熟。 その為今日は開発した“アレ”のデータを持ってきたのだ、うむ。 プロ並みの腕を持つ日暮の意見を、どうしても聞きたくなってな。 とは言え、アレの正体そのものについては日暮にも、まだ内緒だ。 「マイスター、マイスター♪ここからはわたしも混ざりますの!」 「だな。実際に使う彼女の意見も聞いてやってくれぬか、日暮や」 「あいよ。重量級とは言えこんなに武器使うんだロッテちゃん?」 「マイスターの作ってくれた、制御用プログラムがありますのっ」 「じゃあ、そっちも一緒にチェックした方がいいね。いいかな?」 「構わぬ。この際、徹底的に改良点を聞かせてくれんか、頼む!」 ──────更に高みへ……私とロッテはまだ途上なのだ。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1120.html
人間 天薙龍悪(てんち たつお) 19歳の大学二年生。 身長180センチ。 苦学生していてバイトしながら学校に通ってる結構な苦労人。 性格はぶっきら棒で喧嘩ぱやいが、根は優しく、結構人に好かれるタイプ。 元不良学生なので煙草を吸います。 趣味は多趣味なので色々な事をやってます。(主に物を作る事が多い) その中でも料理は結構な腕前で美味しい。(一人暮らしが長いせい) それと自作で武器を作るのもかなり腕前で、その腕前は武装神姫関係の会社で働く龍悪の姉さんに認めてもらっている。 何故か雨がかなり嫌い。 ある一部の過去の記憶が欠落している。 斉藤朱美(さいとう あけみ) 29歳の武装神姫関係の仕事をしている龍悪のお姉さん。 今は結婚してしまったので苗字が違う。 性格は常に元気ハツラツな人で、たまに抜けてる部分もある。(この性格のせいなのか、龍悪が結構面倒事に巻き込まれる) たまに実家に帰ってきたら龍悪が作った物を「あ、これいいね。仕事のデータに役立つかも。これ貰うねー」とか言って龍悪に有無言わさずパクる。 十六夜婪(いざよい りん) 17歳の高校三年生、龍悪の幼馴染にして後輩。 容姿は誰もが見ても可愛い女の子。 だが、性別は男。 子供の頃は仲良く龍悪と遊んでいた。(年齢が10歳ぐらいまでのこと) 婪は身体は男でも心は女の子そのものであるきっかけで龍悪の事が好きになってしまった。(婪の両親は女の子として育てせい) 中学三年生頃の龍悪に婪は思い切って、龍悪をベットに押し倒し襲った事で龍悪は婪の事を少し避けるようになってしまった。 それいらいからは龍悪は婪とは全然遊ばなくなり、婪は寂しい想いをしているらしい。 それでもめげずに龍悪に好かれるように頑張る婪。 性格は相当なエロい性格でその性癖は誰にも止められない。(龍悪限定) 他人や友達に対しては普通の可愛い女の子の性格。 武装神姫もやっていて、ランクは上位に入るらしい。 因みに学校では一番の可愛い子ナンバーワンらしい。 男性、女性にも大人気だそうだ。 武装神姫 ANGELUS(アンジェラス) 天使型アーンヴァル 龍悪の神姫。 容姿はセミロングで美乳。 生真面目な性格で武装神姫の四人なかのリーダーである。 趣味は料理と掃除。 本当は龍悪に物凄く甘えたいが、それを表にさらけ出す事が出来ない。 過去に龍悪と出会いあり。(龍悪はこの過去が欠落している) 武装は万能型。 遠距離、中距離、近距離。 どんな状態でも攻撃できる。 因みに、このお話のメインヒロイン。 CRINALE(クリナーレ) 悪魔型ストラーフ 龍悪の神姫。 容姿はツインテールで貧乳。 一言でいうと生意気な性格。 趣味は身体を動かす事。 龍悪とのいがみ合いが多々あるが、それがコミュニケーションになっているのでクリナーレ自体がそれで満足している。 武装は近距離型。 敵に近づきクローで殴ったりバルムンクで斬りのが得意。 LUNA(ルーナ) 天使型アーンヴァル・B 龍悪の神姫。 容姿はポニーテールで巨乳。 温和かでおませな性格。 趣味は龍悪の誘惑とパソコン。 アンジェラスの妹。 龍悪を誘惑するのが日課になっている。 ただ、キレルと非常に怖い子。 武装は中距離型。 銃で撃ったり剣で斬ったり、とヒット&ウェインが得意。 PARCA(パルカ) 悪魔型ストラーフ・W 龍悪の神姫。 容姿はツンイテールで巨乳。 引っ込み思案な性格。 趣味はアンジェラスと同じで料理と掃除。 クリナーレの妹。 いつも龍悪と口喧嘩してる姉のクリナーレを止める役。 闘いは嫌いだけど龍悪のために頑張って闘う健気な子。 武装は遠距離型。 銃で撃って撃って撃ちまくり、とどめにミサイルを乱射するかモアイを投げつける。 藍(らん) 犬型ハウリン 婪の神姫。 婪に忠実でこの世の全ては婪が言った事が正しいと思っている。 趣味は格闘を極める事。 猫型の錬とよく喧嘩する。 主に錬がチョッカイを出すのが原因。 闘いはやっぱり格闘好きで剣で攻撃した後に蹴りや殴りをいれる。 結構なつわものです。 錬(れん) 猫型マオチャオ 婪の神姫。 実はかなりの困ったちゃん。 趣味は藍にチョッカイを出す事。 闘いは主に銃撃。 けど、敵が間合いをつめてきたら格闘をやります。 いつも藍と喧嘩していたせいで格闘が身についてます。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/477.html
世に一人しかいない、あなただから エルゴから帰ってきた私達は、シャッターの前で待っていた常連客の 応対を終えて、預かった“ツガルタイプオプション付きハウリン”の チェックをしている。研鑽中の情報処理技術も総動員しての作業だ。 その傍らでは私服のロッテが心配そうに、眠る神姫を見つめている。 ちなみにこの神姫、昨日買われていったばかりなのだが、有無……。 「ふむ。むぐ……むむ、これはどうにも深刻かもしれんな」 「マイスター。この娘は治せませんの?火器管制システム」 「うむ。論文で読んだ事も、日暮に聞いた事もあるのだが」 「だが~……?だがってどの事なんですの、マイスター?」 「所謂あれだ、“ワン・オブ・サウザンド”という奴だよ」 銃器職人の伝説であるそれは、千挺に1つの偶然の産物を意味する。 微細な部品加工時のミスや、手作業による部品同士の相性。これらの 様々な偶然により、量産品にも拘わらず通常を凌駕する性能を持った “神様の贈り物”の一挺を“ワン・オブ・サウザンド”と呼ぶのだ。 マイスター(職人)と名乗るなら、他業種の職人に関する伝説も必須! 「論文は、神姫版“ワン・オブ・サウザンド”の存在を示唆し」 「で、日暮さんはその証言をしてくれた、という事ですの~?」 「うむ、なかなか理解が早いなロッテ。流石私の“妹”だッ!」 「えへへ~……で、えと。そうなると、この娘がソレですの?」 私は肯くしかなかった。神姫版のそれは“オーバーロード”と言われ、 CSCとコアの相性による後天性と、部品加工の段階で起こる先天性の 二種類を持つという。だが、どうもこの娘は……両方に該当する様だ。 しかも“オーバーロード”は、良い事ばかりの当たりクジ等ではない。 “ワン・オブ・サウザンド”は持ち主に不幸をもたらしたと言うが…… “オーバーロード”は知性を持つ神姫自身に、多大な不幸をもたらす。 「この娘の場合は、火器管制システムが別系統に宛われている様だ」 「別系統……それってなんですの?ひょっとして白兵機能ですの?」 「わからんが、それはないな。駆動系の出力効率もどうも鈍い……」 私もロッテも、言葉がない。何せ現状では、バトルに出られないのだ。 ツガルタイプオプションの長所である射撃装備は現状では煙も出ぬし、 かといって白兵装備を握っても、このままでは押し切られて敗北……。 初めからバトルを無視するユーザーには何でもない話なのだが、今回は バトルを好む常連だけに、この“初期不良”は参っている様子だった。 一応はこの“ALChemist”も販売店である故、既に交換に応じている。 「マイスター……このままじゃこの娘は、どうなっちゃいますの?」 「返品してしまえば、パーツレベルで解体されてリサイクル……か」 「そんなの、そんなの可哀想ですの!産まれてきただけなのにっ!」 「無論!“HOS”系のソフトを使えば問題は防げるが、それもな」 「ああいうのを使うのも、なんだか可哀想ですの……人形みたいで」 ロッテの言葉を滑稽と思うか?だが彼女らは、既に人間と変わらぬ。 無機物の15cmにも満たない躯とは言え、人と同じ思考ができるのだ。 そして“プロテクト”を外された彼女らは、自由な心さえ確立する! そんな彼女らを“人形”と嘲笑できる奴こそ、既に人ではないッ!! ……少し熱くなったがともかく、私達に返品する気はなかった訳だ。 動きを画一化する市販の戦闘制御プログラムも、無論考慮にはない。 「うむ……“HOS”自身は、事件とその後の風評被害もあるし」 「マイスターなら、きっとその辺もなんとか自作しちゃいますの」 「……そこまで読んでいたかロッテよ、この娘は本当に良い娘だ」 「だって、どうなってもわたしはマイスターの“妹”ですの~♪」 正規品をそのまま使うのは、余程の事がなければ私はしない性格だ。 だが、彼女に出来る事は何か?それを掴まなければ、何も始まらぬ。 だからこそ私は荷札を書き始める。宛先は……株式会社東杜田技研。 もう片手では“Dr.CTa”宛てのメールを入力する。とどのつまりは、 彼女らに解析を依頼するのだ──この“オーバーロード”の正体を。 「そう言えば、この娘はマスター登録されちゃいましたの?」 「一度な。だが交換の段階で停止し、正規手順で解除したよ」 「それならこの娘は、私の妹かお姉ちゃんになりますの~♪」 まあ自然とそうなるだろう。返品もせず元のオーナーの所にも帰れぬ。 となれば居場所は、他に引き取り手がなければここ以外にはないのだ。 しかも“オーバーロード”……未来を考えれば、ずっと面倒を見たい。 傲慢かもしれぬが、神姫に関わる私だからこそ出来る……最善の手だ。 「ではロッテと同じ様に、この娘にも名前を与えねばならぬな」 「はいですのっ!お店から一文字もらって“クララ”とか……」 「クララか。有無、良い名前だ。戻ってきたら、呼んでやろう」 「了解ですの♪クララ、もう暫く我慢してくださいですの……」 ……“ロッテ”も店名から拝借したのだが、彼女には後で説明するか。 ともあれ、私は眠っている“クララ”をそっと緩衝剤の上に横たえた。 傷が付かぬ様、布でくるんでやるのも忘れない。明日にでも発送だな。 結果として大損となったが、この際は儲けよりも私達の魂を尊重する! 「さてと……今度はロッテの番。エルゴで調整した“アレ”だ」 「はい♪早速プログラムを入れて、自己調整してみますのっ!」 「手塩に掛けて、お前を大事に育ててやるからな……ロッテよ」 「はいっ。今度からクララも一緒ですの、マイスター……ん♪」 「う゛……面と向かって言うな、不意打ちすりすりも禁止ッ!」 ──────大事な大事な、私の“妹達”。願わくばずっと側に。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1714.html
ご意見等が有りましたら、以下のフォームよりどうぞ。 商品内容等のご質問・コラボの相談もお受け致します! テストです -- (妄想の人) 2007-01-15 14 51 57 先だってはどうも(笑)wikiの方にも進出ですかー。頑張って下さい! -- (Gの人) 2007-01-15 22 34 55 進出させて頂きました。まったり書いていきますッ。(笑) -- (妄想の人) 2007-01-16 03 20 48 "ALChemist"いいっすね!うちの明人は暇人ですから(おいアキバの外れまで幼女店長を拝見しに行かせて頂こうかと… -- (神姫の父) 2007-01-17 22 57 07 有り難うございますッ!どうぞお越し下さいませ。(笑)お礼と言ってはなんですが、タイミングとチャンスが合えば“人型神姫インターフェイス”の設定をお借りするかも? -- (妄想の人) 2007-01-17 22 58 44 うはwwwどうやら美味しく料理していただいたようで・・・多謝でありますっ!! -- (けものや) 2007-01-18 00 10 18 こちらこそ、書いていてとても楽しかったです。また何かの折に、使わせて頂きますねー。(笑)ありがとうございましたっ! -- (妄想の人) 2007-01-18 23 41 22 見事なボレーシュートでした(笑IFを使用して頂けるということで…ありがたい限りです。今後ともよろしくお願いします。 -- (神姫の父) 2007-02-06 13 30 26 使用頻度はあまり高くできませんが、実験協力という意味合いで一つッ!こちらこそ宜しくお願いします。 -- (妄想の人) 2007-02-06 17 28 37 名前 コメント すべてのコメントを見る メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1461.html
重量級クラス用武装コンセプト:“EL GrAND”ポイント・ドレスプロテクター:“セイクレール” 重装型高機動戦闘システム:“[星龍姫(ライナー)]プルマージュ” アルマ用“プルマージュ”:“[壱号機]ファフナー” ロッテ用“プルマージュ”:“[弐号機]ウィブリオ” クララ用“プルマージュ”:“[参号機]リンドルム” 重量級クラス用武装コンセプト:“EL GrAND” 槇野晶が、“妹”たる三姉妹を重量級ランクという新たなステージへと 送り出すにあたり、日暮夏彦の助言を得て創造した専用武装群の総称。 “EL DoLL”の構成アイテムを流用しつつも、大胆に用法を変更した。 【コンポーネント一覧】 Ver.:2.55-ALC [[Advanced Lancer Concept]] 武装:elMGS_KS999 “魔剣”(ライナスト/エルテリア/コライセル) elVDV_AL777 重装型高機動戦闘システム“プルマージュ” (壱号機ファフナー/弐号機ウィブリオ/参号機リンドルム) exMWU_AL123 共通武装(フェンリル/ヨルムンガルド/ヘル) 装備:elPDP_AL444 ポイント・ドレスプロテクター“セイクレール” elSSA_AL111 第二世代型補助[[アーマー]]“シルフィード” 情報:elTAS_AL000 専用統括制御プログラム“W.I.N.K.” exTWS_AL123 データ圧縮システム“W.I.N.G.S. Ver.ALC” 色調:基本は白、他は神姫のパーソナルカラーに合わせてある。 解説:三姉妹の重量級ランク用装備として開発された[[特殊武装]]。 “プルマージュ”搭載AIの関係で、他人には触れない。 製造コンセプトは「不死の翼を纏い、光の槍を掲げよ!」 “バイザー”流用派と“真鬼王”に代表される公式武装ミキシング派の 二派閥が大勢の重量級ランクに於いて、まだまだ少数派の“自作”派が 上位に少なからず存在する事実に晶は着目し、そして実行してみせた。 また、日暮夏彦の助言がそのコンポーネント構築には反映されている。 即ち“変幻自在”を旨とする多面的な戦法の経験と、ロッテ達三姉妹が 本来持つ長所を活かした“得意攻撃”を両立させる事が主目的である。 武装類は“EL DoLL”同様、専用ケースに“解体された状態”で梱包。 これにより省スペース化を実現、ケースごとサイドボードに装填可能。 “プルマージュ”以外は軽量級での構成とほぼ同様だが、メイン装備の “プルマージュ”は“アルファル”と違い、各神姫専用に開発された。 コンセプト名は“Electro Lolita Grace brANd Divider”の略である。 『加護たる信念の刻印』という意味合いであり、これその物に量産化の 計画は存在しない。但し“量産型”の為にデータ収集は行われている。 無論量産化が行われた場合、その性能は大幅にダウンすると思われる。 ポイント・ドレスプロテクター:“セイクレール” 重量級ランクへ挑むにあたって、表面化した問題の一つは神姫の防具。 本格的な防御力を全て後述の“プルマージュ”に頼っているとは言え、 間接的な衝撃や電磁パルス等の“かすり傷”を軽減する必要はあった。 また“竜と騎士”をデザインモチーフにした手前、“シルフィード”と 槍・盾等の武具だけでは『物足りん!』という拘りも、晶にはあった。 だが搭乗スペースや変形機構と比較して、“レーラズ”は豪奢過ぎる。 そこで考案した打開策が、『“シルフィード”の強化パーツ』の開発。 “シルフィード”のデザインを殺さず、尚克これらの要請をクリアする 手段として、特殊素材のファッションアイテムが複数作成されたのだ。 その構成は“階級章”のペンダントヘッドを留め具に用いるケープと、 装甲繊維を利用して編み上げた、フリル付きの手袋にスタイリッシュな ブーツ。更に太腿と二の腕(スペーサー部)に嵌める“リング”である。 ケープには絶縁・吸磁系の素材も用いられており、電撃や電磁パルスを (簡易防具としては)効率よく吸収する。また“リング”には、相棒たる “プルマージュ”との“接合”を強化するブースター機能が存在する。 機構的に“レーラズ”との重ね着も可能であり、晶達の野心が窺える。 色はアルマ:黒・銀・赤/ロッテ:白・金・青/クララ:灰・銅・翠。 重装型高機動戦闘システム:“[星龍姫(ライナー)]プルマージュ” 重量級ランクのキモと言える要素の筆頭こそ、大掛かりな武装である。 通常は規約違反となる大出力装備を、ヴァーチャル式フィールドのみに 戦場を限定するにより、その上限と可能性を大幅に拡大したのである。 “プルマージュ”は、そんな未知の戦場へと神姫達を送り出す槇野晶が 三姉妹……厳密には神姫一人毎……専用に作り上げた特殊装備であり、 基本的に“竜と騎士”をモチーフとして、基本設計が考案されている。 “アルファル”の技術が活かされる一方、野心的な機構も搭載された。 まるで野獣の如くピーキーに調整された超AIも、その一つと言える。 この副作用として、他の神姫及び人間によるコンタクトが少々難しい。 基本的なコンセプトや基礎性能は共通している物の、武装を初めとして 細かいスペックや容姿は各機で大きく異なっている。従ってこの項では 搭載した変形機構の基本的分類と、基礎的な武装のみを紹介していく。 【武装データ】 Ver.:3.427 [[ムーバブルフレーム試験導入タイプ]] 武装:hmBWS_AL109 マスター・スピア“センチュリオン”×1 hmBCS_AL000 ブレス・キャノン“フォールダウン”×1 ※この他、各機種・各形態毎に様々な武装が提供される 装備:hmBSS_AL890 エンブレム・バックラー“ティンクルスター”×1 hmFAS_AL000 位相転換型装甲連動式フィールドアーマー×12 hmFSU_AL241 超小型フレキシブル・スラスターユニット×24 hmWBA_NO666 大型光学偏向式防御システム“ミラージュ”×2 hmSSS_AL046 真空破断式防御外殻“ソニック・ブランド”×1 ※この他、各機種・各形態毎に様々な装備が提供される まず紹介するのは、基礎武装である。これらも実際は機種毎に違う物の カテゴリーとしては事実上の標準装備とされる為、この項で紹介する。 “センチュリオン”は“騎士の槍”を目標として設計した、ロッド状の 携行武装である。ロッテ用の物はケースレスタイプの大型マシンガン、 アルマ用は徹甲型の電磁槍、クララの物は“Valkyrja”で使用していた “ライデンシャフト”同様の“魔術”執行用ブースターとなっている。 これは僅かだが記録用デバイスも内包し、効率的な執行を可能とする。 “ティンクルスター”はビーム・実体併用装甲としての能力を持つ他、 前述の“センチュリオン”及び“魔剣”と合体・変形する機能を持つ。 ロッテの場合は、ライナストと合体して“プラズマ・クロスボウ”に、 アルマはエルテリアを芯とする事で“ソリッド・バスタード”になり、 クララの杖はコライセルを取り込み“キャノン・ウィザード”と化す。 これらは何れも、魔剣の直接的な役割を先鋭化させた能力を発揮する。 # 即ち順番に、雷での狙撃/直接斬撃/“魔術”による砲撃、である。 “フォールダウン”は“プルマージュ”本体……竜の顎に内蔵された、 砲撃システムである。“竜の吐息”を意識してデザインされたそれは、 円錐型の専用砲弾により、それぞれ炎・氷・雷を着弾点に撒き散らす。 炎は直接的に神姫の装甲を灼き、氷……即ち液体窒素は駆動系の動きを 阻害する。また、雷は電磁パルスの暗喩であり神姫のセンサーを乱す。 容積等の問題で二発しか搭載されていないが、威力は何れも侮れない。 次に紹介するのは、基本的な変形機構である。こちらは“変幻自在”の 戦術を維持する為に、用途の異なる三種類が大まかに設定されている。 なお、以下の“AI”とは“プルマージュ”自身の専用超AIである。 【変形機構:名称は、後の“・シルエット”を省略している】 ドラグーン :独立稼動形態。基本的には“竜”全般を模している。 単独戦も可能としているが、基本的には主たる神姫を 背に載せての突撃がメイン戦法。AI駆動率が高い。 ゴーレム :重装防御形態。人型と竜型の中間といった姿である。 神姫を制御コアとした重装甲型のヴィークルであり、 “武器腕”による戦闘を行う。AI駆動率は中程度。 ティターン :大型装甲形態。神姫の特殊装甲服兼キャリアーとして 機能する、専用大型武装を扱う為の形態。翼を持つ。 AIは殆ど使わず、身体制御を神姫自身が担当する。 下位にある形態程、神姫個人の特性を引き出す為の機能となっており、 全体のボリュームも小さくなる。反対に“ドラグーン・シルエット”は 3on3等のチーム戦にも対応出来る様、ピーキーな部分が抑えられる。 これらの変形は“ムーバブルフレーム”と命名された専用のフレームを 大量に使用する事で、防御力を大きく削る事無く円滑に行う事が可能。 電力伝導系と駆動系を骨格として組み込んだフレームであり、量産化が 行われる際にも、汎用性の高いこの機構自体は流用されると思われる。 アルマ用“プルマージュ”:“[壱号機]ファフナー” アルマのそれは、試作モデル“ビルトパンツァー”以降から最も初期に 建造された、最初の“プルマージュ”である。“灼地龍”という異名を 持っている由来でもある、そのデザイン的モチーフは“火竜”である。 【武装データ:各機共通の武装は除外済み】 武装:hmRWH_AL472 リボルバー・ウォーハンマー“ボルケイノ”×1 hmVCS_AL581 ストライク・クロー“レイジング・ハロウ”×2 hmCLS_AL639 対装甲用散弾砲“フルメタル・クラッカー”×2 hmBLT_AL123 内蔵式拡散ビーム砲“ブレイズ・ストーム”×2 装備:hmHNB_AL946 二連装大型推進器“レコード・ブレイカー”×2 特徴:対実体弾防御力(ミサイルの直撃にも耐えうる程の、多重装甲) 色調:紅と白が基本パターンだが、一部パーツは黒色や銀色である。 解説:“ビルト・パンツァー”の系譜である、大型複合装甲。 『アルマの白兵技能を活かす』目的により開発された。 直進加速性能と防御性能・白兵戦闘能力に秀でている。 製造コンセプトは「地を駆け、全てを灼き尽くせッ!」 【変形パターン】 ドラグーン :T-REX等に似た姿を持つが、巨大な角も持っている。 二足歩行が基本行動だが、格納式の翼とブースターの 併用で一応飛行可能。尾側面の内蔵拡散ビーム砲は、 格納式のガイドを用いる事で集束射撃にも転用可能。 ゴーレム :頭部にセットした“センチュリオン”と“武器腕”の 高熱輻射式大型クローアームを用いた格闘戦が得意。 特に後者は“ヨルムンガルド”を爪に接続出来る他、 全ブースターをオーバードライブしての突撃が強力。 ティターン :竜の頭部に内蔵してあった大型ハンマーを振るう為の 巨神形態。紅のドレスを思わせる風雅な意匠である。 また“センチュリオン”と“ティンクルスター”及び エルテリアがハンマーに合体すると、巨大剣に変形。 究極的には“ボルケイノ”の一撃を叩き込む為に存在すると言える程、 その機能は白兵攻撃を中心として設計されている。その一方で、機体に 散弾砲や拡散レーザー砲を仕込む等、一応は射撃攻撃も考慮した模様。 但しどちらも射程距離が短く射出範囲が広いという、近接武装である。 ロッテ用“プルマージュ”:“[弐号機]ウィブリオ” ロッテの機体は、最もスマート且つ最も暴力的な機体として建造された 著しくピーキーな“プルマージュ”である。異名は“霜天龍”であり、 デザイン的モチーフは紋章等で用いる“翼竜(ワイヴァーン)”である。 【武装データ:各機共通の武装は除外済み】 武装:hmHBC_AL246 エクステンド・ビームライフル“イグニス”×2 hmIGS_AL157 マグナム・アーム“デイヴァイド・パイル”×2 hmLLL_AL839 大型ライトセイバー“フォトン・ランサー”×2 hmBLT_AL123 多目的ランチャー“レイン・スティンガー”×2 装備:hmSBB_AL758 真空波外殻整流器“ブランド・ダイナスト”×1 特徴:機動性能(ブースター出力が高い為、超高速戦闘を得意とする) 色調:蒼と白が基本パターンだが、一部パーツは橙色や金色である。 解説:“ビルト・パンツァー”の系譜である、大型複合装甲。 『ロッテの射撃技能を活かす』目的により開発された。 戦闘機並みの飛行性能と小回り・射撃戦闘能力が優秀。 製造コンセプトは「天を翔け、敵を凍て付かせろッ!」 【変形パターン】 ドラグーン :巨大な翼が印象的な、翼竜を思わせる姿。小柄ながら 前肢が存在する為、これで“フォトン・ランサー”を ホールドしての剣戟さえこなす事も可能。飛行速度は 全機体中最速だが、その分機体の反応性もピーキー。 ゴーレム :頭部にセットした“センチュリオン”と“武器腕”の 腕部内蔵式バレットランチャーを使った射撃が得意。 これは徹甲性能を当て込んだ近距離射撃が強力だが、 小型炸裂弾を利用する事で、遠距離支援砲撃も可能。 ティターン :尾翼が変形した二挺のビームライフルを運用する為の 巨神形態。二挺を並行に合体させ、出力上昇が可能。 更に“センチュリオン”と“ティンクルスター”及び ライナストをこれに接続する事で、最大出力となる。 ミサイルランチャーが搭載されており、殆ど戦闘機の様な機体である。 こちらも最終目標に“イグニス”での掃討を設定している。この業物は 二挺に分けての全周攻撃や三点バースト等の多彩な運用を可能とする。 しかし制御機構が複雑で繊細な為、ロッテの射撃管制能力は半ば必須。 クララ用“プルマージュ”:“[参号機]リンドルム” クララ機は、テクニカルな戦いを得意とする彼女の性質に合わせ機体も 水中戦闘対応等の付与機能が持たされている。その異名は“樹海龍”、 デザイン的モチーフは“東洋の龍”と“毒竜(リンドヴルム)”である。 【武装データ:各機共通の武装は除外済み】 武装:hmPMR_AL942 テクノウィズ・チャージャー“グングニル”×1 hmMBA_AL358 アーム・チャンバー“クルセイド・スペル”×2 hmEAS_AL716 電磁フィールド“スプライト・ボルトIInd”×2 hmWSS_AL123 大型ワイヤーブレード“ミスト・バインド”×2 装備:hmMSP_AL694 魔術補助特殊機関“アカシック・スフィア”×1 hmABC_AL000 複合防御装甲外套“ウォーロック・コート”×1 特徴:水中行動能力(電磁フィールドの応用で、推進機能を確保する) 色調:翠と白が基本パターンだが、一部パーツは灰色や銅色である。 解説:“ビルト・パンツァー”の系譜である、大型複合装甲。 『クララの“魔術”を活かす』目的により開発された。 その能力は徹頭徹尾、クララの戦術をサポートする物。 製造コンセプトは「海をも翔け、障害を打ち砕けッ!」 【変形パターン】 ドラグーン :東洋風の胴長な“龍”を思わせる容姿。動き方は他の 二機と違い、波を打つ独特のモーションである。躯を 螺旋状に巻く事で収束した電磁フィールドを利用し、 雷や物体を(クララ自身さえも!)射出する事も可能。 ゴーレム :頭部にセットした“センチュリオン”と“武器腕”の “魔術”用電磁パルス収束機構を使い、大型の魔法剣 “スペリオル・イグナイト”を精製する事が出来る。 他にも、電磁フィールドを流用した雷撃で攻撃可能。 ティターン :尻尾から取り出した、超大型“魔術”増幅杖を用いる 巨神形態。補助機関とクララの異能・経験の統合で、 大型・大出力の儀式級“魔術”さえ容易に執行可能。 その能力はコライセル等の合体で、更に強化される。 この機体は“魔術”がメインウェポンである為に、最終目標は不明確。 しかしその分、他の二人よりも“変幻自在”の色合いが強いと言える。 “グングニル”は大型化による性能向上の恩恵を最も受けた杖であり、 クララが凡そ扱える限りの“魔術”が、自在に構築可能となっている。 メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/621.html
<主人公> ●ミラ・ツクモ(Mila Tsukumo/九十九 御良)female age 20 浮世離れした天才型大学生にして大学講師。黒い髪の日系三世で、両親は既に他界した。 鳳条院グループが主催する大会で爆弾テロが行われる事を知り、日本に向かった。 UCLAに在学していたが現在は鳳条院家に居候中。UCLAが出した特例で、まだ学生の身ながら日本の私立龍ノ宮大学で文系学問の講師を勤める破目になってしまった。 普段着は黒い喪服、トライアンフのROCKET(Over2000ccの化け物サイズ)を駆り、巨大な神姫収容トランク所持する。背丈が極めて低めなのが悩みだが実はトランジスターグラマー。最近は白いワンピースを着たりしておしゃれもするらしい。 やや男勝りな自信家。冷淡でやや狡猾で何を考えているのか分かりにくい。慇懃無礼そうに見えるが礼を尽くす相手にはきちんとした態度は取る。 アメリカでは神姫BMAに認定された違法神姫の調査官で、彼女の所持する神姫達は恐ろしい程に高い戦闘力を有する。 <神姫> ●『烈風』(Reppuu) Type-Dog ミラが所有する神姫。汎用・特殊戦闘特化。 こげ茶の髪と赤く光る目が特徴。素体は肌の部分がやや白めで少し筋肉質。 情緒不安定でやや破綻した性格な上に毒舌。 腹が立ったり気に入らない事があれば近くのものを蹴っ飛ばす悪い癖がある。が、人間のマナーの悪さから来る憤りもあり、UCLAではBruins(ブルーインズ)の番犬とも呼ばれている。 戦闘スタイルは割と基本的だがやや力任せな感がある。また空中戦が上手い。だが、相手の神姫やオーナーに罵声を浴びせたり、相手の武装を奪ったり、弱った相手に試合終了判定されるギリギリまで加虐したり、悪質なフィニッシュで決めたりと、多くの神姫やオーナーから嫌われている。 震電の冷淡な性格が気に食わないらしく大いに嫌っているが、禁断の関係の連山には何だかんだ言って甘えている。小言や説教が多いエステラが大の苦手。 『ふぅ、もうめんどくさいからチャッチャとくたばってくれる?』 ●『震電』(Shinden) Type-Devil ミラが所有する二体目の神姫。遠距離強行戦闘特化。 常にゴーグルを付けている為、瞳の色は不明。髪と素体は藍色に近い。原型に比べやや細身。 偶にミラの命令を無視したり、冷徹すぎて相手に悪い印象を与える程度。それでも、他の2体よりも遥かに良識的である。また銃器に関してうるさいところがある。 障害物に身を隠しての遠距離からの超精密射撃や、専用ユニット”フレスヴェルグ”を駆ってのミサイル爆撃・十字砲火・強行突撃が多いが、中~近距離でのアルヴォLP4の二丁拳銃で戦うスタイルが定着している。因みに嘗て、『ガ○=○タ』をマスターしたメジャークラスの神姫を、赤子の手を捻るように叩きのめした事があり、『ガ○=○タ』を完全否定している……つもりなのだが、拳銃を使った格闘がそれに近くなっていることに薄々感付いている。 ある秘密兵器を『ヘキサ』のラルフと一緒に共同制作しているとか。 絶対に口にはしないが、烈風の事はそれなりに信頼している様子。連山は笑顔と笑い声が鬱陶しくて嫌っている。『ヘキサ』の店長のラルフとは、オーダーやカスタム銃を共同制作する程に気が合っている。 『動くと撃つ、止まっても撃つ。抗うなら終わりにする』 ●『連山』(Renzan) Type-Santa ミラが所有する三体目の神姫。超近接高速戦闘特化。 金色の瞳を持つが常にニコニコ笑っている為、確認出来ない。素体は無駄に豊満でやや赤黒い。ストッキングではなくガーターベルトを付けておりより黒めの色合い。 どんな時でも楽しそうに笑っており、天真爛漫で無邪気で何を考えているか分からない。一日の殆どはクレイドルで眠っている為、烈風は『眠り姫』と呼んでいる。不謹慎な夢を見ていることが多いとか。 何故か射撃戦闘はまるでダメだが白兵戦能力だけは驚異的に高く、意外にも超高速戦闘にも長けている。また、レーザーやビーム兵器の発射角度を見て避ける程の反応力と運動能力を持つ。その外神姫としてはありえない怪力を発揮する事も可能。 自分が気に入った相手には積極的にくっつきたがり、気に入った相手なら神姫も人間も皆が大好き。『シラギク』とは厳しい師弟の関係で流石に頭が上がらず、べたべたくっついたりはしない。 『あははは。君、意外と強いんだね!』 ●『シーミュー』(Seamew) Type-Shinobi 神姫ショップ『ヘキサ』のオーナーであるラルフの神姫で、少し珍しい忍者タイプである。 基本的に忠実だがちゃっかりした一面もある。そんなところでラルフとかなり気が合う良き合方。 無表情な忍者型MMSに店番をやらせても看板娘にはならないので、一時代理や裏方活動や怪しい客の見張りをやらせているらしい。 どんなお客様が相手でも常に平等だが、自分達の神姫にも容赦ないミラには少し恐れつつも、内面では目的の為に強く生きているその姿に憧れている。震電とは同じ職場(?)仲間。 『偶に来るんですよね、御自分の神姫のスペックを考えないオーナーさんって』 ●『アムリタ』(Amrita) Medical-Specification Nurse-TypeMMS 神姫の新たな実用性を見出し、医療活動及びそのアシスタントとして開発された神姫。 既存の医療用ロボットには無い人間臭さと、武装神姫をベースとした事の有効性をテストする為に開発され、11体が加州L.A.聖サンタモニカ病院に導入された。 医療活動における判断力が求められる為にオーナーと言う概念がなく、集団のアムリタの意思統合により役割分担やその時に適した行動が決められる。また、コアユニット・CSC・素体は単一である。 通常状態は基本的な医学知識がプログラミングされており、三種の医療用パックを換装する事でそのパックにプリセットされているデータを一時的に使用する。(通常時に於ける記憶視野の拡張とコスト削減の為) 尚、名前は一般名称であり、基本的に個々に割り当てられたIDで呼ばれる。 通常の神姫とは開発思想も構造も異なり、医療機関の要求に合わせた受注生産となる為、1体だけでも医療用精密機械並み(推定:140万ドル)の価格を誇る。また、厳密的には神姫ではなく医療用機器に分類される為、世間一般への販売は禁じられている。 ●『パンドラ』(Pandora) Type-Angel ミラにとって初めての神姫。本編未登場(?)。 嘗ては米・オフィシャルバトルのマスタークラス8位、2396戦2396勝0敗と言う脅威の記録を打ち立てたという。 『METEOR』と言う会社の懸賞に当たった神姫で、オリジナルパーツや部品などで固められており、一般的な天使型MMSの性能を遥かに凌駕するものと思われる。 数年前のとある事件により現在は行方不明。出所不明な情報筋によれば、『神となった神姫』と言われているらしいが……?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2271.html
1st RONDO 『どいつもこいつも神姫マスター』 『ホイホイさん』 という人形をご存知だろうか。 そのネーミングからなんとなく想像がつくように、この人形は殺虫剤をものともせず室内を走り回る “黒い閃光(通称G)” を駆除するためにマーズ製薬㈱によって生み出された――とはとても思えない、3.5頭身の可愛らしい殺虫人形だ。 俺がまだ高校生2年生だった頃に市場に出回ってからというもの、授業中に持ち主の鞄から抜け出し校舎内を徘徊するホイホイさんが後を絶たなかった。 思い思いの装備に身を包んだホイホイさんは片っ端から害虫をデストロイし、そこら中に死骸の山を築き、挙句の果てに生物部で飼育していた小動物にすら手を掛けてしまったのだが、そこはまあ、どうでもいい。 マーズ製薬曰く 「ホイホイさんは(ゴキブリに殺虫剤が効かなくなったから)冗談のつもりだったのに生産が追いつかない」 と続々とホイホイさんアナザーバージョンを生み出し、他の製薬会社もホイホイさん同様の機種を続々と発表していた頃、大手玩具メーカーのコナミ㈱から、 『武装神姫』 という人形が発売された。 こちらもホイホイさんのように武装させる人形なのだが、大きく違う点として、 ・種類にもよるが、頭身は5~6。ヒトガタに近い。 ・武装は神姫同士の勝負を楽しむためにある。 Gを駆除するためではない。 ・人間と遜色ない会話・行動が可能。腕などの関節部を見なければほとんど小人。 が挙げられる。 スペックの高さから分かるように値は張るものの、この “心を持った人形” で勝負を楽しむだけではなく、生活のパートナーとして扱う者も多い。 さて、男ならば当然の発想として(?)、ホイホイさんと神姫を戦わせてみたくなる。 異種格闘戦にときめかない男など男ではない。 たぶん。 そしてそのトキメキは弓道部内で唯一の神姫マスターであった部長と、その他複数人のホイホイさん達によって実現することとなった。 後に “Mの悲劇” と呼ばれる事件である。 あまりにも酷たらしく、そして惨たらしく殺壊された猫型神姫マオチャオは観戦していた部員達に強烈なトラウマを植えつけた。 その話はまたいつの機会に取っておくとして。 それから大学に進学した今日に至るまで俺は、神姫を購入したくても手を出せないでいる。 ▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽―▲―▽ 夢のキャンパスライフ。 そんなものは所詮夢であったと思い知らされた大学一年目が終わり、しかし春の風と共に乗ってきた幸福感をたっぷりと噛み締め、二年目は軽快に滑り出した。 何せ人生初となる彼女ができたのだ。 春とはいえ過剰に浮かれポンチになっていたとしても、多少は目を瞑ってもらいたい。 それができないならば、俺が無理矢理にでも目を逸らさせてくれよう。 姫乃を有象無象の濁りきった目に晒したくないのだ。 独占欲とはこういうことかと、今更ながらに知った背比弧域である。 しかし現実的に姫乃を独占するのは難しく、今はお互い離れた席に座り、姫乃は彼女の友人達とひそひそおしゃべりを楽しみ、俺の隣には 「すぴー……こーほー……」 講義の最中であろうとお構いなしにふんぞり返って爆睡する貞方がいる。 だらしなく開かれた口に水で濡らしたティッシュを詰め込みたくなる。 人が真面目にノートを取っているというのに、こいつは講義が始まる前から寝息を立てていて、しかもそれでいてこいつは “ノートをしっかりと取っているのだ”。 貞方の机の上で教授の板書が綺麗に現在進行形でまとめられている。 ノートの上で自分の背丈と変わらないシャープペンを一生懸命動かすのは貞方の神姫の、 ええと―― 「ハナコです。 よろしくお願いします、背比さん」 俺の視線に気づいた神姫に突然話しかけられ、うっかりシャープペンを落としてしまった。 まさかいきなり自己紹介されるとは思わなかったから驚いた、わけではない。 というかハナコとはほぼ毎日顔をあわせている。 幼い頃テレビで 「一度会ったら友達で、毎日会ったら兄弟だ」 と着ぐるみ4匹に教わったのを思い出した(昔の教育番組の再放送だった気がする)。 ということは、俺とハナコは兄妹ってわけだ。 ……必然的に貞方とも兄弟になってしまった。 このハナコと名乗る勘のいい神姫は犬型のハウリンと呼ばれるタイプだ。 ケモテック社ならではのコミカルで愛くるしい見た目が特徴的で、 ――マオチャオと同時に発売されただけあって、そのシルエットはトラウマを呼び覚ます。 「……神姫って読心機能ついてんの?」 「あ、いえ。 私の名前を忘れたなー、という顔をされていたので」 そう言ってペコリと頭を下げ、再び作業に戻った。 今は身体を服っぽくペイントされているだけだが、貞方がこの神姫を買ったときに一度 「どうよ俺のハナコ、イカすだろ!」 と武器を持たせた状態で見せられたことがあった。 その時は頭に犬に似せた被り物をさせて、手足もアニメ調の犬らしくなっていた。 なるほど、犬型ね。 ダメ飼い主に文句も言わずノートを取る姿を眺めていると、なんだか俺が心苦しくなってくる。 シャープペンを両手と脇で器用に支えて字を書き、芯が短くなればシャープペンを逆さに持って机に杭を立てるようにノック。 字は綺麗でもさすがに書く速さはどうしようもないらしく、教授の板書について行くためにさっきから一息つくこともなく手を……じゃなく、身体を動かしている。 俺のノートを後でコピーさせてあげたくなるが、結局それが貞方の手に渡ることになるのが気に食わないので、ハナコには申し訳ないのだが、ダメ飼い主を引き当ててしまった運命を全うしてもらうより他はない。 いや待て、何故俺がハナコに気を使わねばならんのだ。 それにしてもハナコの字、綺麗だなあ。 ロボットだからなのか、書道の手本のような明朝体だ。 ……人形よりも字が汚いんだな、俺って。 「あ! ……すみません、背比さん」 「うん?」 「その、大変申し訳ないのですが、シャープペンの芯を一本頂けませんか。 後でちゃんとお返ししますから」 「いや、芯くらいいくらでもやるよ。 ダメ飼い主を持って大変だろ」 「いえ、とんでもな――あ、ありがとうございます――ショウくんのためになれて嬉しいですから」 そう言って、ハナコは微塵の邪気も混ぜずにはにかんだ。 健気だ。 健気すぎる。 その笑顔が眩しすぎて、 「いや、代わりにノートをとるのは貞方のためにならないぞ」 とは口が裂けても言い出せなかった。 というか貞方、自分のことを 「ショウくん」 って呼ばせてるのか。 いつもは 「マスター」 だったと思ったが――ああ、そういうことか。 「なあ。 普段は貞方のことを何て呼んでるんだ」 「普段からショウくんですよ。 でも外では恥ずかしいからマスターと呼べと言わ…………」 「ほう。 普段はショウくん、ね」 「~~~~っ!!」 シャープペンを放り投げてその場に丸くなってしまった。 頭隠して身体隠さず。 抱えた頭を少しだけ上げてこちらを上目遣いで見るハナコ。 どうする、アイフル(何年前のCMだ)。 ただのレンズであるはずの瞳が潤んでいるように見えて、少しだけ、この神姫を可愛いと思ってしまった。 「あ、あの、このことはショ……マスターには、」 「分かってるって。 言わないから安心してくれ」 俺だって知りたくなかったよ。 こいつが人形に 「ショウくん」 と呼ばせてるだなんて。 ホッと胸をなで下ろす仕草も可愛らしく、 「では、くれぐれもよろしくお願いします」 とペコリと頭を下げ、再びシャープペンを抱えた。 まあ、正直に言うと、神姫に自分のことを愛称で呼ばせたくなるのは分からないでもない。 未だ “Mの悲劇” を引きずっているとはいえ、貞方とハナコのように良い付き合い方 (この場合は仲が良いことを指すのであって、神姫にノートを取らせるのはマスターとして、いや人として駄目だ) を見ていると、人間と人形のそんな関係もアリなんだろうな、と思えてくる。 いや、もちろん俺には一ノ傘姫乃という無敵に素敵な彼女がいるわけだが。 ボロアパートの一室、俺の部屋の中に身長15cmの小人が住んでいるのを想像すると、ついつい口が緩んでしまう。 ふと気がつくと、ハナコといつの間にか目を覚ました貞方が二人そろって怪訝そうに俺を見ていた。 「何ニヤついてんの、きめぇ」 さっきまでのコイツのアホ面、写真に撮っとけばよかった。 「そういえば背比、神姫買わないの?」 何が悲しくて、彼女ではなくアホ面野郎と昼飯を食わねばならんのか。 男が全生徒の九割以上を占める工業大学では姫乃曰く 「人数少なくても理系でも、女の子は女の子なの。 良くも悪くも」 だそうで、付き合い始めてからまだ一度も二人で昼飯を食べたことがない。 事情は理解しないでもないが、それでも目の前にいるのが貞方というのが、率直に嫌だ。 「あん? なにが?」 「神姫。 一ノ傘さんも持ってるじゃん」 「は!? なにそれ、俺知らねぇんだけど! なんでお前が知ってんの?」 貞方が思いっきり仰け反って顔を引きつらせた。 何やってんだこいつ。 ……と思ったら、いつの間にか俺が貞方を責めるように身を乗り出していた。 「そりゃだって、見たし。 講義ん時に鞄の中にロバ耳の王様みたくしゃべってて、何やってんだと思ったら神姫が顔だけ出してた。 あのツインテールは確かストラーフ型だったと思う」 コイツが知っていて俺が知らないことがあるのも腹立たしいし、それをコイツから聞いたというのも腹立たしい。 今まで姫乃に、神姫に興味がある素振りはなかったように思うが、何せ神姫といえばハイスペックパソコン並に高価な人形だ。 リカちゃん人形のようにそうホイホイと買えるものではない。 (リカちゃん人形にはホイホイさん並の人工知能しか搭載されていない。 子供に悪影響を与える可能性があるのと、人形メーカーとしての誇りがあるとかないとか。) 俺が神姫の話を振っても 「んー、そうねえ」 と生返事を返すだけだった。 それがどうして? いつ、どこで、なぜ姫乃は神姫を購入するに至った? そして何故それを俺に黙っている? ……姫乃が何を買おうと彼女の勝手なのは分かっているつもりでも、どうも、こう、考えが悪い方に悪い方に向かってしまう。 みみっちい男と笑われるかもしれないが(姫乃に限ってそんなことは有り得ないが)、彼女のことはどんなことだろうと把握しておきたいし。 …………まぁ、何だ。 俺と姫乃ではない第三者が表れ、ソイツの影響で神姫に興味を持ったんじゃないかと邪推しているわけだ、俺は。 情けない男だろ。 ちっちゃい男だろ。 「ほら笑えよ。 笑いたいんだろ、無理矢理笑わすぞコラ」 「意味ワカンネーヨ。 っつーか、仮にその第三者がいたとしても、そいつが男とは限らんだろが」 「だから男だったらどうすんだっつってんだろ! お前責任取れんのかこの糞野郎!」 「はぁ!? カツカレーの食い過ぎで頭イカレたかお前。 ってか一ノ傘さんが浮気とかするわけないだろが。 アホか」 「お前に姫乃の何が分かる!! 適当なこと言ってんじゃねええええええ!!」 「テメエも知らなかったじゃねえか! ウダウダ言ってねぇで本人に聞けやあ!!」 「ハナコにショウくんとか呼ばせてんじゃねぇええぇぇぇぇぇぇえええ!!!!」 「おまっ!? 何故それ……はなこぉぉおおおあああああああ!!!!」 食堂で騒ぐ馬鹿が二人。 不毛な罵り合いは、貞方の鞄から出てテーブルによじ登ってきたハナコが仲介に入るまで続いた―――― NEXT RONDO 『そうだ、神姫を買いに行こう ~1/4』 15cm程度の死闘トップへ